北海道も例にもれず、今年の夏は全国各地猛暑のようでございます。
涼しいというよりはむしろ寒いベイエリアから、残暑お見舞いを申し上げます。 ![]() さて、毎日涼しくて夏の気配などどこにもないベイエリアはEast Bayですが、ファーマーズマーケットへ行き夏野菜を買い、オンラインニュースで甲子園の結果を知り(選挙におされていますが)、なんとか無理やり夏気分を盛り上げています。 私は季節で一番夏が好きです。 夏になる前の、風が少しぬるくなって夏の気配ただよう時期が特に好きです。 そして、夏になると子供の頃を思い出します。 小学校低学年の頃、ラジオ体操はあまり行かなかったけれど(当時から早起きが苦手だった)、代わりにちょっと反省して、まだ涼しい午前中に書く夏休みの課題の絵日記。 その当時からあまり外で遊びたがらない子供だったのか、外は暑いけれど少しひんやりした風が通り抜ける家の中にいて、麦茶やカルピスを飲みながら、テレビからは高校野球中継が流れ、15日には一緒になって黙祷をし、そしてちょっと悲しい気分になる。 テーブルの上にはゆでとうきび。 桃やメロンの甘い匂いと、盆踊りを知らせる花火の音。 浴衣を着せてもらって下駄を履き、町内の盆踊りに行ってキャラメルをもらって帰ってくる。 家にあがると長く下駄を履いていたせいで、床を踏んだ感触がいつもと違う。 それから、家の前の道路で花火をする。近所に住む子供たちがいつの間にか集まってきて、最後は線香花火で名残惜しみながら終わり。 向かいに住むおばちゃんが送り火を焚く。訳の分からぬまま少し神妙な気持ちになる。 夜は蚊取り線香をたき、タオルケットに包まって寝る。 母の田舎へお墓参りに行って、お寺に寄ると大きな犬がいて怖かった。父があんな犬が欲しいと言い出して余計に怖かった。 田舎へ行くと商店や市場が新鮮に見え、かごに盛られた桃の甘ったるい匂いが、外に比べてひんやりとしたその市場の空気の中で強烈だった。 お出かけ用の花柄のワンピースを着せてもらえて嬉しかった。 それはすぐに小さくなったけれど。 もっと小さい頃、いとこが東京から遊びに来て一緒に洞爺湖へ遊びに行った時、私の母が 「ほら、あれが北海道の入道雲よ」と言って指したそれは、有珠山の噴火煙だった。 あたりが急に真っ暗になり、10センチも灰を積んだ車がそばを走り、それはまるでこの世の終わりのようだった。今でも忘れられない光景。 大人になってからの思い出も少しあります。大通り公園のビアガーデン。 仕事で外回りの途中、暑くて今日はビールを飲んだらおいしいなと思う。そういう日に限って残業に追われるのだけど、すっかり陽も落ちた頃、急いで仲間と合流して、座る暇も惜しんで生ビールをぐいっとやる。 ちょっと湿度があって生ぬるい空気が肌にからんで、虫が鳴いて、そこら中みんな酔っ払いで気持ちのいい夜。そういう夏の思い出。 北海道の短い夏の中で、今日も暑くなるという予感のする興奮に満ちた朝が大好きでした。 その興奮は今でもあるし、子供の頃の遊んでばかりの楽しい夏休みの思い出とともに、本当に心躍る季節なのです。 ![]() それなのに・・・。 私の今年の夏はどこへ行ったのですか?
by nonshi
| 2005-08-14 15:49
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