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涼しい夏なら。
暑いところに行ってしまえ、と思い立ち。
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地獄の暑さで毎日修行のようだと聞くけれど、そんなことは望むところ。だって毎日寒いくらいだなんて夏のない1年だなんて、柚子こしょうのない冷やしうどんのようです(はまってます)。
夏を、夏休みを求めにmiholanta さんのところへ行ってきました。




空港に着いて飛行機の窓から見えた夕日は赤。機内も真っ赤。旅の時はどんなことでもいちいち大げさに受け取ります。これはきっとウェルカムの夕日に違いない。なんて思えたのは、ほんの短い間で生身のアトランタは暑いではなく熱かった。一転過酷なウェルカム。でも降り立った人びとでごった返す空港で彼女の笑顔にたどりついた時(迷った)、たとえ街が真冬で凍っていたってここに来たかったと思いました。

***

アトランタは本当に緑が多いところでした。そしてその緑の色が濃い。木々の幹にもこんなふうにどこまでも緑。こんな中で、まるでもののけが出そうだねぇとぼそっと言ってみたら、

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踏み切り発見。

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スタンドバイミーごっこができるね(できない/でもこれはなぜか線路を前にふたりのお約束)。

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ここはストーンマウンテンパーク。花崗岩が地面から山のようにそびえています。
暑すぎる中で言葉も思考も不明瞭、そんな私がこんなものを目の前にして、言葉など出るはずもなく。ほーと見上げるばかり。

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高さ251m、周囲8km(この周囲をぐるりとさっきの鉄道が走っています)、どんなに離れても 全景どころか頂上も写らず(下の方に人が見えますか?)。彫られたレリーフは南北戦争の英雄3名で、これだけでも縦横27×57mだそうです。距離感だとか遠近感だとかより、まず現実感がありません。そんな山のようなひとかたまりの石。ほー。

もちろん登ってみます(もちろんロープウェイで)。
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着いたそこは360度ぐるりとどこまでも見渡せ、まるで空に浮いているようでした。さっきまで私たちがいた場所はもはや下界。

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星の王子さまは、もしかしたらこんなふうな景色を見たんじゃないかと、そんなことをふと思いました(すっかり世界に入りきり)。目の前にある大きくて複雑で意味のないように思えることも、うれしくて楽しくてしあわせなこともみんな地上に並んで。頭の上にはただ空が。

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なんて何かをつかみかけたような気がするも、下界に降りておいしいものを前にすれば、またちゃんといつもの世界に戻りおしゃべりの続き。

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でもそこは石の山の麓にあるドイツレストラン。中途半端な時間で静かだったけれど、夜にはビールのために地元の人が大勢集まるのが想像できるような、本当に異国の雰囲気。

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居心地がよかった。おいしかった。生き返った。下界に戻ってきた。

***

さて、夜になるころには声が枯れるおしゃべりのほかに、もうひとつ楽しみだったこと。
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Patak というお肉やさんです。前回彼女がこちらに来たときに持ってきてくれたおいしいハム、どうしても忘れられないので、絶対に連れていってねとお願いしていました。車で1時間くらい走った何もないところに、突然煙をもくもくとだしてそれはありました。だけど中に入ってみるとハムハムハム。そこで冷静さを保つのはとても難しく、ぎりぎりの理性で持って帰れる分だけお買い物。

そしてこの夜にはハム食べ会。
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にこごりのようなもの、ベーコンと黒こしょうで巻いたもの、腕1本くらいありそうなもの。それに彼女のお友達が持参してくれたなすとベルペッパーのペースト、アトランタで飲むナパのワインも(これは絶対買いにいこう)、永遠に食べ続けたいと思うくらいおいしい。さすがに永遠は無理でも、それでも冷凍庫の中には持ち帰るべく10lb(約4.5kg)のハムが待機中(なので、心にはかなりの余裕/おなかには余裕なし)。

***

朝起きるとマフィンの焼けるよいにおいがして、テーブルに座ると淹れたてのコーヒーがでてきて、外では笑ってしまうくらいのせみが鳴き、桃は完璧に食べ頃で、夜には明日の予定をわくわくしながら相談し、ピアノを聴きながら眠りにつき、また朝になるとめまいがするほど暑く。
ほんの数日、それがずっと前から続く日常みたいにすごしてきました。普通というのは実は当たり前じゃなくて、すべては彼女の心遣いの上に。そんな特別な普通でした。

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楽しい夏休みでした。もういつ秋が来てもよいです。たぶんよいはず。
ありがとう。
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by nonshi | 2007-08-30 19:14 | Atlanta
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CaliforniaのBay Area のんしの日記
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