予告のもの、ようやく。
まずは、真っ赤なBlood Orangeからです。これは出回るのも短く(たぶん、もしかしたら気付いていないだけかも)、まさに焦るような気持ちで買い込むもののひとつ。買い込むのは得意です。それで、時々後の処理に困ることも得意です。 そのまま食してばかりだったのですが、ガラス・ビーズ細工、それからお料理まで、なんでもかんでもその手から生み出されているアトランタ在住のmiholantaさんが、スローな、なんともロマンでいっぱいの「オレンジの丸ごとコンフィ」を試されていました。私も飛びつきました。 元々は「バスクの砂糖壷」のマテスク里佐さんのレシピだそうで、やっぱりそちらにもロマンがありました。 ロマンとは、じっくりじっくり時間をかけて、気持ちもこめて、出来上がりに思いを馳せて。 オレンジの皮に穴を開けたところから、煮る・休ませるを繰り返し、じんわり砂糖をしみ込ませた後、シロップを煮詰めて出来上がり。その間、約1週間。 私は普段、こういうところと対極にいると思うのですが、やってみると意外に楽しい。 コンフィチュールとコンフィ。できあがりました。 途中経過のドキュメントは、どうぞおふたりのところでご覧ください。ロマンも一緒にどうぞ。 なぜに、オレンジ色のオレンジがあるかというと、Blood Orangeのコンフィ、カットする時に小さくしすぎて、煮ているうちにまったく原型がなくなってしまったからです。 だけど、どうしてもキレイなコンフィが作りたくて、グラニュー糖(使い切ってしまった)を近所のお友達の家に借りに走って(その節は、どうもありがとう。助かった!)、家にあった普通のオレンジ(ネーブル?)で作り直したのでした。 その甲斐あって、なんとかお嫁に出せる姿になりました。そう、これはKazukoさんのところへお嫁入り。かわいがられますように。ああ、どきどき。 さてさて、予告していたBlood Orangeの方は、こんなコンフィチュール。ちなみにコンフィは、写真を撮る気力もないほど、ぐちゃぐちゃ・・・。 コンフィチュールだって、きっとフードプロセッサーにかけすぎ。でも個人的には悪くない。というより、この方が好みかもしれません。完全にひとつになった味。マーマレードは皮を細くカットしてこそ、と思っていたけれど、この偶然(失敗)の産物、なかなか新鮮。 そのコンフィチュールではカトルカール(あえて、こう呼びましょう)を。 ぐちゃぐちゃついでに、みじん切りにしたコンフィを混ぜ込んで、上にコンフィチュールをのせ、マフィン型で。やっぱり手間をかけた分だけ、よい仕事をしました。 保存という前提のため、かなり砂糖の量が多めだと思うのですが、思ったほど甘すぎもせず、なんというのか、じんわり甘く。コンフィの皮の部分の苦味もきいていて、我が子かわいさを差し引いても、大変よろしい。いえ、結局は親ばかなのです、はい。 この期間はスローな気持ちですごせて、それもよかった。お鍋は占領されていたけれど。
by nonshi
| 2006-04-19 18:22
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